空耳人生

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海外経験豊富な日本人に習う英語「asってどういう意味?」

スティーブン・ホーキング博士の自伝的映画「The Theory of Everything」を観ていたときのこと。指導教員が若きホーキングに向かって"Close the door as you leave"と言うシーンで、隣で一緒に映画を観ていた母が「Close the door when you leaveじゃないの?」と質問した。

「Asはwhenの代わりにも使うんだよ」とその時は説明しましたが、その後、あることに気がつきました。Asは、asの前と後ろのものが同じであることを表すのだということです。上の例で言うと「ドアを閉じて」と「あなたがここを出る」が同じ時、つまり「あなたがここを出る時ドアを閉じてね」という訳になります。

Asはまたbecauseの代わりに使うこともありますね。I bought ten doughnuts as I was craving for sugar.「私はドーナツを10個買った」と「私は砂糖を欲していた」がイコールで結ばれるということは、asの後ろは前の部分を理由を説明している、つまり「砂糖を欲していたので、ドーナツを10個買いました」となりますね。

As soon as possibleはどうでしょうか。これはasの前の部分が省略されているだけで、考え方は同じで良いと思います。つまり、省略されているのがdo itだったら、do it as soon as possibleは「やって=すぐ=可能」、つまり「できるだけ早くやって」ということになります。

映画やテレビの配役表にasが出てくるのを見たことはありますか?Kiefer Sutherland as Jack Bauerと書かれている時、asの前は俳優名、後ろは役名です。

まとめ。

英語を教えているとよく「〜ってどういう意味?」と単語だけ意味を訊かれることがあります。今回、asの例で見たとおり、「asってどういう意味」と訊かれても一個の日本語訳では収まらないことがお分かりいただけたと思います。ですから、質問をするときは、その単語が出てくるシチュエーションが分かるように、単語だけではなくその単語が使われているフルセンテンスで訊くようにするといいでしょう。また、asの例のように、「whenと同じ場合がある」、「becauseと同じ場合がある」、「as + 形容詞 + asは"〜と同じぐらい◯◯"」などと、いちいち日本語に訳して覚えていては幾ら記憶力が高くても咄嗟に使えるようにはなりません。なんとなくそのまま感覚で「要するにasの前と後ろは同じなのね」と覚えれば、日本語訳する必要がありません。そうやって英語をそのまま身体的感覚として身につけていくことで、「考えるのも英語、話すのも英語」という領域に近づくことができるでしょう。

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Skypeで英語を教えます。本職はジャズミュージシャンとコンピューター・プログラマーなのですが、英語も教えています。きっかけはニューヨークに住んでいた時、当時、日本人相手のパソコン相談をやっていたのですが、とあるお客さんの問題解決でお宅を訪問した時、「これはインターネットプロバイダーの問題なので、私が代わりに問い合わせますね」と、私がお客さんに代わってサポートセンターに電話して、機械の交換などの手配などを終えて電話を切った時、「英語ペラペラですね!僕の英語の先生になってくれませんか?」と頼まれたのが始まりでした。その方は当時、日本の学校で教わった英語では満足できずニューヨークまでやってきて語学学校に通っていたのですが、アメリカ人の先生が何を言っているか全然聞き取れないと困り果てていました。しかし、私が約一年半指導した結果、彼は帰国後外語短大に見事合格。卒業後はヨーロッパ各国を一人で旅することもできるようになりました。

私の教える英語は、実践的かつ論理的です。日本の英語教育は所詮丸暗記で、入試や資格取得には役立つでしょうが会話は実践できません。ネイティブスピーカーの講師陣を謳い文句にしている英会話教室では、先生が日本語も流暢なバイリンガルでなければ、文化的背景も含めた高等な質問はできません。そのどちらにも満足できなかったあなたのお役にきっと立てると思います。まずはご相談ください。

あ、ちなみにニューヨーク在住歴12年です。

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