空耳人生

このブログは2020年6月tsuyoshiniwa.com/blogに引越し予定です

夜のニューヨーク地下鉄はミステリー列車

ブルックリンのHalyardsというバーのジャムセッションに行った時の話。クイーンズのアパートからの直線距離は12kmぐらいだが、Googleマップで調べると地下鉄で1時間強もかかる。それもそのはず、クイーンズとブルックリンは隣同士だが、間を行き来する地下鉄路線はGトレインしかなく、それを使って2回乗り換えるぐらいだったら一旦マンハッタンを通ったほうがマシと言うことになってしまうからだ。日中でさえ10分間隔が当たり前のNYの地下鉄に、夜乗るとなれば極力乗り換えは避けようと思うのが当然。で、下のようなバカバカしいルートが画面に現れるのにも慣れてしまう。UBERならもっと早いだろうが、地下鉄なら$2.75なので、早めに家を出てのんびり行くことにした。 

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ちなみにNY地下鉄公式マップで見るとこういう感じ。Rトレインで目的地まで27駅、乗り換えは無し。 

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7駅目のQueens Plazaで最初の異変は起きた。Rトレインの車両は旧型車で、オンボロでノイズだらけの粗悪なスピーカーから車掌が一所懸命に何か言っているなと気づいた私はヘッドホンを外してよく聞いてみた。「今からMトレインになります!」 夜間や週末に電車が工事を迂回するために別路線に入ることを知っていた私は直ぐに頭に地下鉄路線図を思い浮かべたが、Mトレインだと目的の駅に辿り着けないではないか。

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ただ、このままずっとMトレインとして終点まで行くのではなく、どこかのタイミングで本線へ復帰するだろうと思った私は車内にとどまることにした。Queens PlazaではEFトレインにも乗り換えられるが、それらの路線も経路変更しているかも知れないし、それこそ運休していたら来ない電車を待つ分だけ時間を無駄にしてしまう。どこから本線に復帰するかはアナウンスされず、わずかな停車時間に公式アプリを開いて運行情報を調べるには時間が足りない。駅構内に無料Wi-Fiはあるが広告が流れて接続するのに時間がかかったり、繋がらなかったりする。Wi-Fiを切って4Gの電波が拾えたとしてもアプリ起動時にも余計な画像が毎回現れるので大抵間に合わない。つまりこのご時世にまだNYでは「勘に頼る」という時代遅れなことをやっているのだ。

Mトレインとしてマンハッタンに入った車両は6thアベニューを南下し、West 4の駅まで来た。ここで車掌のアナウンスがまた変わった。「この電車はBトレインです」え?Bになっちゃうの?

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私はすかさず路線図をまた頭に描いて考えた。このまま乗り続けるか、降りて乗り換えるか、このわずかな停車中に決めなくてはいけない。BということはブルックリンのDekalb AvRに乗り換えられるかも知れない。

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しかし、そもそもその先のRが運休だったら?それよりWest 4で降りてFに乗り換えた方が良くないか?Fなら目的の駅に辿り着ける。

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しかし、Fが一部区間運休していないとも限らない。というか現に数日前それでFの駅を諦めて10分ほど他の駅に歩いたばかりだ。FRどっちが確率が高いか。調べる時間がない時に私がいつも下す決断はこうだ。「取り敢えず乗れる電車に乗って行けるところまで行く」。

Bトレインと化した電車は隣駅Broadway LaFayetteでも同様に「これはBです」と役立たずなアナウンスを繰り返したが、その次のGrand Streetでようやく「Dekalb AveからRに戻ります」と告げた。それを早く言えよ。

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つまり、今回の一連の心配は杞憂に終わったわけで、もしずっと寝ていたとしてもちゃんと目的地には着けたわけだけど、目的地によっては乗り換えが必要になることも多いので、やはり車内アナウンスには注意しなくてはいけない。それはつまり「NYは地下鉄に乗っている時でさえ緊張を強いる」と言うこと。のんびり音楽鑑賞もできないと思った途端、なるほど多くのミュージシャン達が地下鉄移動を嫌がって地元のセッションにしか足を運ばなくなる理由もわかるような気がした。

 

ソウル、インチョン空港のトランジットホテルを使ってみた

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東京からニューヨークまでの航空券を探していたところ、ソウルのインチョン空港経由がとても安かったので使ってみました。2019/7/28成田発JFK行片道直行便の値段はアメリカン航空で1,500ドル。これが同日成田発インチョン経由JFK行きのアシアナ航空だと片道888ドル。安!

 

勿論、安いのには訳がありました。出発から到着まで29時間もかかるのです。インチョンでの乗り継ぎ時間は12時間もあり、直行便より15時間も長い。なぜか。私はこれはわざと長く設定しているのだと思います。実は以前にも同空港を使ったことがあるのですが、ターミナルはさながらショッピングモールのようになっていました。乗り換え客により多くのお金を落として貰う為に滞在時間をわざと長くしているのでしょう。

 

ちなみに私が前回利用したのは2009年で、乗り換え時間は13時間でした。その時私は「まんまと乗せられてたまるか」と無料休憩スペースに陣取ってひたすら寝ようとしたのですが、周囲を絶えず人が行き来していた上、リクライニングシートは寝返りが打てず腰はどんどん痛くなるしで、殆ど眠れなかった苦い思い出があります。12時間もあるのだから観光すればという話もありますが、夜10時着の出発が翌朝10時発だったので今回は大人しくホテルを取りました。

 

ホテルの正式名称は「Incheon Airport Transit Hotel (Terminal 1)」。到着便も出発便も第1ターミナルだったので迷わずここを予約しましたが、ターミナル移動がある場合は恐らく出発便側のターミナルホテルを取るのが正解だと思います(ご自身の責任でお願いします)。第2ターミナルには当然「Incheon Airport Transit Hotel (Terminal )」というホテルがあり、ターミナルの番号以外は同一名、紹介写真も酷似しているので予約間違いにはくれぐれもご注意ください。

 

Expediaアプリを使って予約した部屋はEast Standard Single$100。予約後早速ホテルからメッセージが入りました。「到着の日時と便名を教えろ」という内容の他、ホテルまでの行き方とチェックインの注意事項が英語で書かれていました。注意事項としては23:30を過ぎるとチェックイン出来ないということでしたが、飛行機は22:00着予定なので心配はしませんでした。しかし、予約サイトにも必ず連絡しろと強調してあったのできちんと到着日時と便名は連絡しました。それに対する返答はありませんでした。

 

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で、利用日当日。

 

飛行機がインチョン空港に着陸してからもう一度案内を読み返しました。「到着したら11番ゲートのそばにあるエスカレーターで4階に行け」とあります。早速11番ゲートに向かったのですが人気がなく真っ暗で、しかもそこにいた一人の係員に遮られてしまいました。ここから上には行けない、まず入国しろと。ホテルからの指示で「入国はするな」と書かれていたことも言いましたが理解してもらえませんでした。11番ゲートより先には入国審査とトランジット用セキュリティーしかありません。入国があり得ないことは分かっていましたが、トランジットの方も目の前まで行ってから通過するかどうかためらいました。ホテルからの指示に書かれていなかったからです。そういやホテルってトランジット前に泊まるもの、トランジット後?と思ってしまったのです。セキュリティは一旦通過したら後戻りできないので間違って通過することは避けたかったのです。

 

そこで、別の空港職員にも訊いてみようとしたのですが、夜だったせいか一人しか職員が立っておらず、その職員は英語が全く喋れませんでした。とって引き返すと、後からアシアナのCA達がやってきたので彼女たちにも助けを求めましたが、なんと全員英語ダメですと手を大きく横に振られてしまいました(国際線のクルーなのに)

 

そんなこんなで私は20分以上ロビーをうろうろしてしまいました。そして、もう一度だけ11番ゲートに行ってみることにしました。時間が経ったので今度は誰も居なくなっているのではないかと期待したのです。しかし、戻ってみると先ほどの女性職員はまだいてやはり通してくれません。通れない、入国しろと繰り返す女性。いや、だから4階に行かなくちゃ行けないんだってって説明すると「ここは2階だから先ず入国してから3階に行きなさい」と初めて新しい情報を得ることができました。

 

あ、ここ2階なの?

 

それでようやく繋がりました。この女性の「入国しろ」という指示は明らかに間違っているが「2階」という情報はおそらく正しい。そして、ホテルからの指示では「3階からエスカレーターで4階に行け」とありましたが、そこには「まず3階に行け」という指示が欠けていたのです。

 

そこで私はトランジット用セキュリティーに向かい、セキュリティー通過後どうなっているかを覗いてみました。荷物検査の向こうにはガラスの扉、そしてその向こうに上りエスカレーターがあるではないですか。やっと確信を持ってホテルにたどり着けることが分かったのでこのセキュリティーを通過しました。時刻は23時を回っていましたがチェックイン期限には間に合いそうです。

 

果たして3階に上がってみると、そここそ私の記憶していたまるでショッピングモールのような華やかな空間でした。天井の高さもさっきまでの殺風景な到着ロビーとは雲泥の差。なぜそこに気づかなかったのかという思いはよぎりましたが、旅の失敗は多くの場合結果論でしかありません。さっさと忘れて4階へ上がるエスカレーターを探しだし、あとはすんなりホテルにチェックインしました。

 

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$100の価値がある部屋かどうかは意見が分かれると思いましたが、Wi-Fiは空港のものが十分な速度で繋がりましたし(部屋によるかもですが)、シャワー、洗面所、トイレ、ベッドは清潔でしたし、窓はありませんでしたが意外なほど静かだったのと寝る以外にすることもなかったので十分だったと思います。

 

ちなみに朝食はビュッフェスタイルで食べ放題でした。給仕の数が足りておらず、客がみな好き勝手に食べ物を取ってきて勝手に着席して食べ終わったら勝手に立ち去る感じ。部屋番号も訊かれなかったし、フロントのすぐ横なのでふらっと入ってきて泊まり客を装ってタダ飯を食うことすら可能な雰囲気(犯罪ですから止めましょう)。たかが空港のホテルの食堂にMarinaラウンジという気取った名前が付いていたのが違和感でしたが、そういえば、Tous les joursというパン屋も、Paris Baguetteというケーキ屋も、Cafe Beneというコーヒー屋も韓国系のチェーン。西洋かぶれは日本だけではないということを思い出しました。

 

しっかりとしたベッドで十分な休息をとったおかげでインチョン空港からJFKまでは疲れをあまり感じませんでした。そういう意味では今回の韓国経由でのNY移動は良い選択だったと思います。但し、テナーサックスを機内に持ち込ませてくれず強制的に預けさせられた上「壊れても責任は追求しません」という誓約書まで書かされ、そして結果的に1つのキーが曲がってしまった点ではアシアナ航空万歳とはいきませんでしたので、ミュージシャンの方はご注意を。

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Renting Wi-Fi Hotspot at Narita Airport

If you plan to visit Japan, you should get ready for its complex Internet situation. There aren't as many free Wi-Fi as you expect. Yeah sure, Starbucks and other coffee and fast food franchises offer free Wi-Fi. But, sometimes they ask you to register your email without actually giving you access to confirm it (they must be thinking only about the people already living there). Lots of services in Japan in general lack the understanding of the challenges tourists from other countries face. So, If you just rely on 'free' Wi-Fis, the chances are you will be disconnected from all the information you'd need for your travel. As a Japanese citizen knowing both ins and outs of the country, I'd say the best way to navigate is to rent a portable Wi-Fi hotspot (which in Japan is called 'Wi-Fi Router'). I've also checked out prepaid SIM available at Narita Airport. But, the information isn't conclusive. Either they offer much smaller data package, or they don't tell you the price on their websites. So, I decided to omit them. 

 

DISCLAIMER: I read and calculated all the deals carefully, but I do not guarantee the chart gives you the exact amount you'll be charged. Please confirm with the vendor before you make your purchase. I assumed the prices on their web sites are before sales tax (unless specified). So, I've added 8% tax to them and reflected on the chart. Insurance is not included. If they charge a courier fee to make it available for a pick-up at the airport, I included it. And, many companies offer extra battery, but it's not included below. Those companies that have branches at the airport, but lack any English contact or website are omitted.

 

docs.google.com

 

Good luck and have a great time in Japan!

 

 

バンクーバーでバス、スカイトレインに乗る方法

 

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バンクーバーにはスカイトレインとフェリー、バス、そしてトロリーバスがあり、スカイトレインやフェリーに乗るには乗車券、一日乗車券、又はCompassカードを買う。バスとトロリーバスは現金でも乗れるが、スカイトレインやフェリーへの乗り換えにはどの道Compassカードが必要になるので、買える時にCompassカードを買ってしまうのが得策(空港駅でも買える)。Compassカードは6カナダドル。返却すればお金は返ってくるらしいが、筆者は世界各地の交通カードを集めるのが趣味になってしまったし、窓口に根気よく並ぶつもりもないので6ドルは思い出の値段だと思うことにする。


How to buy a Compass card in Vancouver

買い方はいたって直感的。券売機の画面が消えているときはまず一回触れてからNew Compass Cardというボタンを押す。次に一日乗車券ならDay Pass $10.25を、チャージする場合はAdd Stored Valueを選ぶ。初乗り運賃は$2.30なので、$20ぐらいチャージしておけば安心だろう。支払いは現金、クレジットカード、デビットカードが使える。今回もSony Wallet Visaカードが使えた。カナダとソニー銀行の相性は良いようだ。

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バスの場合は乗車する時にカードリーダーに一回タッチする。スカイトレインやフェリーなど改札口を通るときは乗る時と降りる時両方でタッチが必要だ。降りる時にタッチするのは料金を計算する為で、ダウンタウンのあるZone 1の中だけなら$2.30だが、ゾーンをまたいだ時には料金が上がり、降りる時に清算される(ちなみに空港のあるZone 2から宿のあるZone 1へ移動したときは$8.55だった)。残額が足りない場合、スカイトレインならば改札の中に券売機とほぼ同じ見た目の清算機があるので問題ないが、バスに乗ろうとして残額が足りない時にその場でチャージできるのかは試していないので分からない。治安の良いカナダのことなので運転手が現金を扱っている可能性はあるが、日本の常識が世界で通用しないことはまだまだ多いので、足りなくならないよう残高に常に気をつけておくのが良いだろう。バスは乗った時に、改札口は出る時に引かれた金額と残高が上下に表示される。なお、最初の改札から90分以内ならスカイトレインからバスへの乗り換え、またはその逆は追加料金はかからない。

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スカイトレインは完全自動運転。安全のためか線路は人が入れないぐらい高いところにあるか、殺風景な所を走ることが多いので、景色ははっきり行ってそんなに盛り上がらない。でも、先頭車両の特等席で運転手気分を味わいたい人には良いかも知れない。

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参考までに路線図と追加チャージの仕方も載せておく。

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How to load Compass card in Vancouver

 

モントリオールの地下鉄、バス利用方法

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モントリオール中央駅に着いたら、地下道を通ってオレンジラインのBonaventure駅か、グリーンラインのMcGill駅に行くことができる。あいにく中央駅の案内板は不親切で、metro = 地下鉄の文字はメの字もない。Place Bonaventureと書かれている方に行けばオレンジラインの駅に行けるので根気よく探そう。

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モントリオールの交通システムはstm。電子カードはOpusといい(オーパス、オピュス)、駅改札の窓口で買う。値段は6カナダドル。後日、自販機でも買える的なことを自販機の表示に見つけたのでボタンを押してみたが「ありません」と言われたので、素直に人から買って正解だった。

Opusカードを買っただけでは残額がゼロなので乗る前にチャージが必要。トロントでは残額は「金額」で表示され、チャージも何ドル足したいかを指定していたが、モントリオールでは金額ではなく「乗る回数」で買う。2回分なら$6、10回分なら$28と少し割り引かれる。クレジットカードで2回分チャージする方法を動画に撮ってみた。


How to reload Montreal stm Opus card.

動画は後ろが切れてしまっているが、この後OKを押し、4桁のPINナンバーを入れて無事購入できた。カードは認証が済んでRemove Cardと出るまで抜き取らないこと。チャージが済んだらOpusカードもホルダーからとっていい。ちなみに他国ではことごとく使えなかったソニー銀行SONY BANK WALLET VISAデビットカードもここでは使えた(さらにちなみにいうとデビットではなくビザデビットと言わないと受け付けてくれないお店があるので注意)

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写真・Mont Royal公園に地下鉄Mont Royal駅から51番バスで行ったときのもの

地下鉄やバスに乗るときはカードリーダーにかざすとピッと音がして、画面にあと何回分残っているか表示される。この時、焦るかもしれないのは「最近チャージした回数のうちの残り回数」だけが表示されるということである。まだあと2回残った状態で10回分チャージすれば合計は12回になって、その後改札を通れば残りは11回と表示されるかと思いきや、表示は9と出たのでちょっと焦ってしまった。地下鉄を降りてから券売機で確認したら先に購入した分の残り2回と、最近購入した残りの9回分で合わせて11回、チャージは別々に表示された。消えてなくなったわけではなかった。どうやら自動改札機には全購入履歴を把握する機能がないらしい。

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開く方のドアが緑色に点灯し、閉じるときは赤くなるのがカッコいい。
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モントリオールの地下鉄はゴムタイヤ式だが、すぐ内側にレールもあって案内軌条として機能しているから、決してメトロバスのように建設費を節約するためにゴムタイヤにしたのではなさそうだ。ゴムタイヤのメリットは制動力が高いので、編成と編成の間隔を短く取れ大量輸送が可能ということらしい。ゴムタイヤ式の電車といえば、札幌、メキシコシティなど世界各地にあるが、やはりケベック州の公用語がフランス語ということもあり、雰囲気は圧倒的にパリを思わせる。


The melody of Montreal metro

蛇足・ジャズ・ミュージシャン的にはこれを聴くとどうしてもAll The Things You Areを歌いたくなってしまう。

トロントの交通カードPRESTOで路面電車、地下鉄に乗る

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空港からタクシーで移動した私は、トロント市内の移動にはどうやら路面電車が便利そうだと、窓からの景色を見て思った。幸いカナダの会社と契約しなくてもネット接続できてしまったので(*http://www.soramimijinsei.com/entry/2018/09/15/042837)、宿に向かう車の中で早速トロントの交通システムについて検索した。と言っても、私の学習意欲は「事が足りればいい」「違反してなければいい」程度。現金で乗る場合はお釣りのないようにとか、これこれ以上利用するなら定期が得とかそういうことはどうでもよく、乗った分だけ引き落とされて、足りなくなったらチャージできる電子カードがいい、ということでPRESTOカードを買うことにした。英語とフランス語が公用語のカナダで敢えてイタリア語のネーミングにしたのは何故か気になるけれど、それはもし分かったら後で書く。

路面電車(streetcar)の停留所をみつけ、辺りを見回したが販売機らしいものは見当たらない。近くの売店に置いていないか調べたが置いていない様子。仕方なく、宿から一番近い地下鉄駅に行った。

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買い方は簡単で、Buy new PRESTO cardを押した後にLoad fundsでチャージ画面に進み、金額を選んだら支払い方法を現金かデビットカードのどちらかから選んでお金を入れるかカードを入れる。下の動画では20カナダドル入れているのだけど、今日現在の運賃は3ドルなので3の倍数の30ドルがいいかもしれない。

 


How to charge Presto card in Toronto

 

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早速手に入れたPRESTOカードで路面電車に乗ってみた。ドアのすぐ横に緑色の機械があってそこにカードをかざすと課金完了。ただ、Acceptedと出るだけで、実際にいくら引かれたのかは表示されないので、残高が分からないのが不便。

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残高は地下鉄駅に行くか、新型車両のstreetcarに乗れば分かるのだろうけど、どういうわけか自分の用事のある場所に向かうstreetcarはことごとく旧型車両。他に残高を調べる方法はないかと思って調べたら、ネットで分かるというので試してみた。

http://prestocard.ca

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アカウントなしを選んでから、カードの裏に書かれた番号を入れる。

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残高が$12と表示された。勿論、チャージも可能。
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乗車1回につき一律3ドルと聞いて、最初は日本の従量制の方が安いと思ったが、2時間以内に別の路線に乗る場合はどうやら課金されないらしい(*PRESTOの場合)。残高不足を避けようと手元でも計算していたのだが、ネットで実際の残高を確認したら9ドルも余計に残っていたので、3回は無料だったのを知らずに乗っていたことになる。履歴を見ればもっと詳しく仕組みを知ることができる。その場合はアカウント登録が必要な模様。

追記・駅で現金でチャージしたので動画を撮ってみた。https://youtu.be/4KbQG1dDDyI

もう少し料金制度について勉強してみたところ、現金、切符で乗る場合には1回まで乗り換え無料だが、乗り換え時では無く最初の改札時にトランスファーチケットをもらっておかないといけないらしい。一部の地下鉄と路面電車の乗換駅では駅構内が区切られていて、改札済みの人用の通路を使って乗り換えた場合はトランスファーチケットは要らないのだそうだが、どの駅がそのような構造になっているかを事前に知らずに、トランスファーチケットを貰い忘れると二度払う羽目になる。PRESTOカードなら最初の改札から2時間はどう乗り降りしても良いらしいので、やはり旅行者には最良の選択肢と言えるだろう。

 

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路面電車、バスの場合は降りる停留所の前で黄色いロープを引っ張る。地下鉄は当然全ての駅に止まるから意思表示は不要だが…。

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上の写真の窓の上を見ると黄色いテープが貼ってあり「非常時に押す」との説明が。このテープがニューヨークのバスを降りる時に押すテープに実によく似ていて危険。酔っ払いが間違えて押したりしないんだろうか?

 

地下鉄、路面電車それぞれの路線図と両方の路線図の3つは公式ページ(https://www.ttc.ca/Routes/General_Information/Maps/index.jsp)でダウンロードできるが、PDFよりも画像ファイルの方が旅人的には便利なので、画像も貼り付けておく。

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アメリカで買ったプリペイドSIMをカナダ、メキシコでも使う

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ニューヨークからカナダのトロント空港に着いてびっくり、アメリカのプリペイドSIMがそのままカナダでも使えてしまいました(ローミング先はROGERSになっています)。嬉しいけど、なんで?ということで少し調べてみましたので、お役に立てばと思いここに記します。

 

使っているのは日本で一括払いで買ったSIMロックのかかっていないiPhone 7と、アメリカのAT&Tストアで買ったナノSIMです。買い方は「アメリカで英語でSIMカードを買おう」に書きました。

http://www.soramimijinsei.com/entry/2018/06/20/040900

 

私が買ったのは月50米ドルのプランで、3ヶ月分150米ドル+税金で、170.79米ドル払いましたから、月々56.93米ドルです。比較のためにカナダドルに直しておくと、執筆時の為替レートで74.27カナダドルです。

 

果たしてこの金額が高いのか安いのか、カナダのプリペイドSIMプランと比較してみます。

 

Bell

月30カナダドル(トロントだと13%の税金が加わって33.90) = 250MBデータ

月45カナダドル(税込50.85) = 500MBデータ

月60カナダドル(税込67.80) = 1GBデータ

https://www.bell.ca/Mobility/Cell_phone_plans/Prepaid_plans

 

ROGERS

月30カナダドル(33.90) = 250MBデータ

月50カナダドル(56.50) = 500MBデータ

月65カナダドル(73.45) = 1GBデータ

店頭で得た情報(写真)

 

値段だけ見るとAT&Tの方が確かに高いのですが、個人的にはAT&Tを継続した方が得だという結論に至りました。その理由は

・8GBデータ

・テザリング可能

・アメリカ、カナダ、メキシコで通話、テキストし放題

・クレジットカードの自動課金にすると月40米ドル(2割引)になる

からです。カナダドルに直すと59.41です。

 

ちなみに旅行者には現地での市内通話料金は殆ど関係ないと思いますが、Bell、ROGERSの場合は使い放題ではありません。

 

カナダだけを回る場合には他に選択肢はありませんが、アメリカも併せて回る場合は、アメリカでAT&TのSIMカードを買ってからカナダに行くのがお得のようです。

 

尚、AT&Tで注意したいのが、月35米ドルのプラン(1GBデータ)はアメリカ国内でしか使えないことと、65米ドルのプラン(データ無制限)ではテザリングができないことです。私の場合はたまたま運が良かったんですが、月50米ドル、8ギガデータを強くお勧めします。

https://www.att.com/prepaid/index.html

ニューヨーク、ポートオーソリティからNJ Transitバスに乗る方法

ニューヨークのメインバスターミナル、ポートオーソリティ(Port Authority: West 42nd Streetと8th Avenueの角)から、NJ Transitバスに乗る方法をご紹介します。例として日本食スーパー「ミツワ」への行き方を書きます。

 

まず、Citymapperで行き先を指定します。Get me somewhere を押してから「Mitsuwa Marketplace」 で検索します。

https://citymapper.com/

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地下鉄A、C、Eのどれかで42nd St駅に行きます。1、2、3、7、N、R、QのTimes Square駅からでも地下道を通ればいけます。

ポートオーソリティから乗るバスは158番と言うことがアプリで分かりました。

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バスターミナルに入るとこの案内板があちこちに立っています。158番バスがどこから発車しているかはこれで確かめます。

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右下のSearchを押してから、左上にバスの番号158を入力します。

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202番ゲートに向かえば良いことが案内板で確認できたので、そちらへ向かいます。

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券売機を見つけたら画面をタッチして操作開始します。

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NJ Transit Busを押します。

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One way adult、大人片道券を買います。帰りの切符も買っておきたい場合は大人往復(Round Trip Adult)を押します。行きは必ず切符を買わなくてはいけませんが、帰りは途中乗車なので現金で乗れます。但し、お釣りが必要な場合は現金払いを避けて、行きに往復券をまとめてクレジットカードで買っておくのがいいです。

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バスの番号を1、5、8の順に入れます。

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行き先のゾーンが分からないので、左下のPick by destinationを押して行き先の地名で検索します。
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Citymapperでバス停の位置を確認するとEdgewaterという地域なので、Edgewaterを押します。
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料金は$4.50と表示されました。支払い方法を選択します。現金は機械が壊れていたりお釣りがないと使えない場合があります。その時は一つ前の画面に戻ってクレジットカードかデビットカードを選んでください。
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カードを機械の奥まで差し込んだら一気に引き抜きます。4桁のPINナンバーを訊かれたらカード差込口横のキーパッドで入力します。
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202番ゲートへと向かいます。

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158番バスがここに止まることを確認し、バスが着いたらバス本体にも158と書いてあることを確認してから乗りましょう。買ったチケットは運転手に渡します。

 

帰りは行きに降りたバス停の道の反対側からNew York行きのバスに乗ります(Port Authority行きとは表示されてません)。往復券を買った場合は帰りの券を渡します。現金の場合は運転手にNew York?と尋ねると値段を言ってくれるのでその額を渡します。お釣りがない時は乗客の誰かに両替できないか訊くのがニューヨーク流です。20ドル札しかないときはDoes anyone have a change for twenty?と大声で訊きましょう(かなり勇気がいりますが、笑)

 

おまけ。

バスの番号から出発ゲートや出発時刻を調べるにはもう一つMyTerminalというアプリを使う方法もあります。前もって調べておきたいときは便利ですね。


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シアトルのバスにクレジットカードで乗る方法

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シアトルのバスは現金払いもできますが、お釣りが出ないので小銭を沢山用意しないといけないのが不便です。Orcaという電子カードでも乗れますが、カード自体が$5もしますし、一日乗車券や定期券として使わない限り特にメリットも無さそうです。

調べてみるとTransit Goというアプリを使えば、乗車時でもクレジットカードでバスに乗れるらしいことが分かったので、それを試してみることにしました。

https://kingcounty.gov/depts/transportation/metro/fares-orca/transit-go-ticket.aspx#download

 

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アプリを起動したらSign Inを押します。

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私の場合はFacebookでログインしました。

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Continueを2回押してサインインします。

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Buy Ticketsを押してチケットを買います。

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King County Metroの券を買います。QTYには欲しい券の数(Quantity)を入れます。料金は2018/7/1から一律$2.75になるそうで、画面に出ているzoneやpeak(混雑時の料金)は関係なくなります。煩雑な料金体系は旅行者には分かりにくいので簡略化はありがたいですね。ただ、将来的にはまた運賃が値上げされると思いますので、料金を確認してから買う方がいいかも知れません。実際、私は乗車して運転手さんにHow much do I have to pay?と訊いてから券を買いました。

ADD TO CARTを押して次の画面に進みます。

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Paymentの右のAddを押してクレジットカード情報を入力します。

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カード情報を入れたら、右上のSaveを押して保存します。前の画面に戻ったらPlace Orderを押します。

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買った券を使う時はTap to activateボタンを押し、さらにYesを押します。

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この画面が出たら、これを運転手に見せて終わりです。機械にスキャンしたりする必要はありません。

画面下の時間は有効期限です。一つの券で2時間以内なら何度でも乗り換えることが出来ます。

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経路検索にはCitymapperが便利です。現在地から目的地までの経路候補を複数挙げてくれるだけでなく、乗り換えのタイミングになったら通知も来ます。通知音だと聞き逃しやすいのでマナーモードでバイブONにしておくのがいいでしょう。

https://citymapper.com/