トロントの交通カードPRESTOで路面電車、地下鉄に乗る
空港からタクシーで移動した私は、トロント市内の移動にはどうやら路面電車が便利そうだと、窓からの景色を見て思った。幸いカナダの会社と契約しなくてもネット接続できてしまったので(*http://www.soramimijinsei.com/entry/2018/09/15/042837)、宿に向かう車の中で早速トロントの交通システムについて検索した。と言っても、私の学習意欲は「事が足りればいい」「違反してなければいい」程度。現金で乗る場合はお釣りのないようにとか、これこれ以上利用するなら定期が得とかそういうことはどうでもよく、乗った分だけ引き落とされて、足りなくなったらチャージできる電子カードがいい、ということでPRESTOカードを買うことにした。英語とフランス語が公用語のカナダで敢えてイタリア語のネーミングにしたのは何故か気になるけれど、それはもし分かったら後で書く。
路面電車(streetcar)の停留所をみつけ、辺りを見回したが販売機らしいものは見当たらない。近くの売店に置いていないか調べたが置いていない様子。仕方なく、宿から一番近い地下鉄駅に行った。
買い方は簡単で、Buy new PRESTO cardを押した後にLoad fundsでチャージ画面に進み、金額を選んだら支払い方法を現金かデビットカードのどちらかから選んでお金を入れるかカードを入れる。下の動画では20カナダドル入れているのだけど、今日現在の運賃は3ドルなので3の倍数の30ドルがいいかもしれない。
How to charge Presto card in Toronto
早速手に入れたPRESTOカードで路面電車に乗ってみた。ドアのすぐ横に緑色の機械があってそこにカードをかざすと課金完了。ただ、Acceptedと出るだけで、実際にいくら引かれたのかは表示されないので、残高が分からないのが不便。
残高は地下鉄駅に行くか、新型車両のstreetcarに乗れば分かるのだろうけど、どういうわけか自分の用事のある場所に向かうstreetcarはことごとく旧型車両。他に残高を調べる方法はないかと思って調べたら、ネットで分かるというので試してみた。
アカウントなしを選んでから、カードの裏に書かれた番号を入れる。
残高が$12と表示された。勿論、チャージも可能。
乗車1回につき一律3ドルと聞いて、最初は日本の従量制の方が安いと思ったが、2時間以内に別の路線に乗る場合はどうやら課金されないらしい(*PRESTOの場合)。残高不足を避けようと手元でも計算していたのだが、ネットで実際の残高を確認したら9ドルも余計に残っていたので、3回は無料だったのを知らずに乗っていたことになる。履歴を見ればもっと詳しく仕組みを知ることができる。その場合はアカウント登録が必要な模様。
追記・駅で現金でチャージしたので動画を撮ってみた。https://youtu.be/4KbQG1dDDyI
もう少し料金制度について勉強してみたところ、現金、切符で乗る場合には1回まで乗り換え無料だが、乗り換え時では無く最初の改札時にトランスファーチケットをもらっておかないといけないらしい。一部の地下鉄と路面電車の乗換駅では駅構内が区切られていて、改札済みの人用の通路を使って乗り換えた場合はトランスファーチケットは要らないのだそうだが、どの駅がそのような構造になっているかを事前に知らずに、トランスファーチケットを貰い忘れると二度払う羽目になる。PRESTOカードなら最初の改札から2時間はどう乗り降りしても良いらしいので、やはり旅行者には最良の選択肢と言えるだろう。
路面電車、バスの場合は降りる停留所の前で黄色いロープを引っ張る。地下鉄は当然全ての駅に止まるから意思表示は不要だが…。
上の写真の窓の上を見ると黄色いテープが貼ってあり「非常時に押す」との説明が。このテープがニューヨークのバスを降りる時に押すテープに実によく似ていて危険。酔っ払いが間違えて押したりしないんだろうか?
地下鉄、路面電車それぞれの路線図と両方の路線図の3つは公式ページ(https://www.ttc.ca/Routes/General_Information/Maps/index.jsp)でダウンロードできるが、PDFよりも画像ファイルの方が旅人的には便利なので、画像も貼り付けておく。