空耳人生

このブログは2020年6月tsuyoshiniwa.com/blogに引越し予定です

海外経験豊富な日本人に習う英語「辞書を引かずに相手に質問する方法」

丸暗記が中心の受験英語にどっぷりハマってしまうと「正しい言い方」に固執してしまい、それが思い出せないと何も言えなくなってしまうということが起きてしまいます。しかし、英会話に苦手意識があればあるほど「なにか話さなければ」というプレッシャーでど忘れしてしまうものです。

今回は単語が思い出せなかった時、または英語で何というかそもそも知らない時にどうやってそれを相手に尋ねるかについてお話ししたいと思います。

 例えば今あなたがケーキ屋さんに来ていて、シュークリームを買おうとしていたとしましょう。シュークリームのシューはフランス語のchou(キャベツ)、クリームは英語のcreamから来ているので、シュークリームを英語のつもりで発音すると英語圏の人にはshoe cream(靴磨き用クリーム)と勘違いされます。ですから、必ず英語訳のcream puffを使いましょうと習った方も多いのではないでしょうか。

しかし、しっかりcream puffという単語を勉強してきたものの、いざケーキ屋さんに入った途端にど忘れてしまったらどうしますか?ショーウインドウに並んでいれば「I want this!(これが欲しいです)」で済みますが、目の前にない場合は言葉で説明しないといけません。シュークリームじゃないのは覚えているんだけど…。そう思えば思うほどど忘れした単語は思い出せないものです。

店員さん: Hi, may I help you?

あなた: Um, I want to buy... I want to buy...えーと、シュークリームって英語でなんだっけ?

こういうシチュエーションになりそうなとき、とっておきのマジックフレーズがあります。それはHow do you say in English?(英語でなんていうの?)です。

あなた: I want to buy... um.. I forgot. How do you say in English? (買いたいのは…えーっと、忘れてしまいました。英語でなんていうんでしたっけ?)

上のフレーズは独り言っぽく、しかし相手にしっかり聞こえる声で話しましょう。そして、次にシュークリームがどういうものかを説明すれば良いのです。

あなた: You know, it is a pastry that has crumb on the outside and a cream on the inside. (ケーキの一種で外側はパン生地で中にクリームが入っているやつなんですけど)

しかし、こんな上等な説明を英語で出来れば苦労はないですよね。cream puffを思い出せなくてパニックになっているのですから、pastryもcrumbもど忘れしてしまっているかもしれません。

こういうときはもっと簡単な言葉だけでシュークリームが何であるかを説明してみましょう。実際にはどうするか。まだシュークリームを見たことのない子供に日本語でだったらなんて説明するか考えてみるのです。

「えーとね、まんまるでね。見た目はパンみたいなんだけど、もっとふにゃふにゃ柔らかくてね。で、中にはあま~いクリームが入っているんだよ」

これを英語で言ってみましょう。

It's round. It looks like a bread, but it's softer. And, it has a cream inside.

Roundが思い出せなかったらIt's like a ball (ボールみたい)だとか、It's about this big(これぐらいの大きさ)と言って手で形を作ってあげれば通じると思います。

まとめ。

英語を教えていると「〜ってなんていうの?」とよく訊かれます。日本語の単語の英語訳をそのまま覚えようとする生徒さんはとても多いです。しかし、上の例のように、覚えたはずの単語をど忘れしまうこともあれば、そもそも英語訳が存在しない日本特有の物だって沢山あります(カマボコとかコンニャクとかしらたきとか)。そういう時には辞書を引くのではなくて、よりやさしい単語を並べてそれがどういうものかを説明してみましょう。そしてその説明を英語ですればいいのです。英語ネイティブの人にとっては、あなたはまだ「英語を学習中の子供」な訳ですし、逆に日本文化を知らない海外の人たちは「日本文化を学習中の子供」な訳ですから、「これは〜というものだ」でおしまいではなく、何からできていてどうやって作るのかに意識を向けることで、相手にもこちらの意志が伝わりますし、またこちらの文化も相手によく分かってもらえるのではないでしょうか。

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Skypeで英語を教えます。本職はジャズミュージシャンとコンピューター・プログラマーなのですが、英語も教えています。きっかけはニューヨークに住んでいた時、当時、日本人相手のパソコン相談をやっていたのですが、とあるお客さんの問題解決でお宅を訪問した時、「これはインターネットプロバイダーの問題なので、私が代わりに問い合わせますね」と、私がお客さんに代わってサポートセンターに電話して、機械の交換などの手配などを終えて電話を切った時、「英語ペラペラですね!僕の英語の先生になってくれませんか?」と頼まれたのが始まりでした。その方は当時、日本の学校で教わった英語では満足できずニューヨークまでやってきて語学学校に通っていたのですが、アメリカ人の先生が何を言っているか全然聞き取れないと困り果てていました。しかし、私が約一年半指導した結果、彼は帰国後外語短大に見事合格。卒業後はヨーロッパ各国を一人で旅することもできるようになりました。
私の教える英語は、実践的かつ論理的です。日本の英語教育は所詮丸暗記で、入試や資格取得には役立つでしょうが会話は実践できません。ネイティブスピーカーの講師陣を謳い文句にしている英会話教室では、先生が日本語も流暢なバイリンガルでなければ、文化的背景も含めた高等な質問はできません。そのどちらにも満足できなかったあなたのお役にきっと立てると思います。まずはご相談ください。
あ、ちなみにニューヨーク在住歴12年です。

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