空耳人生

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ブエノスアイレスで公共交通機関に乗る術

興味のないところには冷やかしにすら行こうと思わない為、乗りこなしているというほどではありませんが、やはりブエノスアイレスの中を移動するのに、地下鉄とバスの使い方は知っておくと便利と思ったので、現地で得た知識を紹介します。スリに気をつけようとかそういう話は他でも読んでいると思うので割愛。

まず、電子カードSube(スベ)を買います。一度入手してしまえば、後のチャージは街角の売店などでもできるんですが、カードそのものはどこでも売っているわけでもないので、人に訊ければそれがベストかと。私の場合はアルゼンチン人の友人が一緒に探してくれて、何屋だかよく分からないけど、多分金券ショップ的なお店(カウンターもお店も金網で仕切られてる感じ)で買うことができました。宝くじや馬券も売っている感じのちょっと怪しいお店でしたが、店のオヤジは親切で、カード本体は25ペソで後は希望額をその場でチャージできると説明してくれました。地下鉄が1回7.5ペソなので10回分の75ペソと合わせて100ペソを払い、移動のSubeを獲得しました。

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(追記: やはり宝くじ売り場であってたみたいです。宝くじはスペイン語ではロテリア(リにアクセント)

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で、いよいよ実際にバスと地下鉄に乗る方法ですが、まず経路検索をしなければ何に乗るかも分からない。で、「便利だよ」と教わって入れたアプリがこの2つ。

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Moovitは出発地点から目的地までの経路検索をしてくれるアプリで、通知をオンにしておけば降りるバス停の手前で通知音またはバイブで知らせてくれる優れもの(地下鉄は信号が入らないので流石に無理だと思います、試してませんが)。類似のアプリは沢山あり、ヨーロッパではCity Mapperが大活躍しましたが、ブエノスアイレスでは未対応だったのでMoovitの存在にはとても救われました。

Cabifyは日本では殆ど知られてませんがUBERと競合の所謂「アプリでタクシーを呼ぶ」サービス。カード払いがOKなので到着空港からの移動時など現金がないとき便利なのと、行き先を地図上で指定するので、言葉があまり話せなくてもほぼ問題なくどこにでも行けてしまう優れものです。危険な地域を通り抜けなければならない場合や、深夜、またSubeもタクシー用の現金もない時に便利です。私は日本のVISAデビットカードを登録してあります。

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地下鉄はブエノスアイレスではsubte(スブテ)と言います。乗り方は簡単で自動改札にSubeをかざすだけ。降りるときはSubeは要りません(全線均一価格)。ただ、日本の改札よりもしっかりカードをリーダーにタッチして1秒ぐらい待ってから前に進むのが良いでしょう。この時、画面にいくら引き落とされたか残高はいくらかが表示されるはずなのですが、壊れているのか何も出ない改札もありました(でも、通れたからちゃんと支払いはされていた模様)。なので、残高がどれぐらいあるかは手元にメモっておくか、時々チャージ機に乗せて確認した方がいいと思います。私は自作アプリSums Up (https://appsto.re/jp/FBd-6.i)で残高を記録しましたが。

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ちなみにBラインにはかつて丸の内線を走っていた車両があって、外は塗られてしまっていましたが車内がほぼそのままで面白かったので乗りに行くと良いと思います。

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バスは何度も乗り方を間違えているので100%の自信を持って書いているわけではありませんが、徐々に学んだポイントは以下の通り。

・バス停には二種類あり、道端に立てた標識に路線番号が書かれただけの場合と、metrobusと言って車道の中央をバス専用にしてある場合にはその脇、つまり歩道から一般車道を横切ったところに電車のホームのようになっている場合があります。

・特にmetrobusのバス停で待つときは並び方があって日本では進行方向を向いて並びますが、ブエノスアイレスではバス停からバスのやってくる方向を向いて並ぶのがお作法のよう(FILA=列と書かれたところから並ぶ)

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・バスが近づいてきたら車体に書かれてる番号を見て、それが乗りたいバスの時は片手を上げて乗る意思表示をしないと止まってくれません。

・乗ったら行き先を運転手にいいます(だから乗る前に降りるバス停の名前をMoovitで確かめておく必要があります)。すると運転手さんが何やらボタンを押す(料金を設定しているらしい)ので、それからスキャナーの緑色の部分にこれまたピッという音がするまでしっかりSubeをあてます。

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・降りる2つ前のバス停あたりまでくるとMoovitが通知してくれるので、出口近くでスタンバイします。そしてブザーを鳴らすと止まってくれます。ブザーは出口の近くにしかなく、鳴らさないといくら事前に行き先を言ったからといって止まってくれるとは限らないので、走行中でも出口に向かう必要があります。

Subeの残高が少なくなったらチャージしましょう。このマークのお店にセルフサービスまたは店員さんがチャージしてくれる機械があります。

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セルフの機械の場合、紙幣のみ使用可能なのと、お釣りが出ないので高額紙幣をうっかり使わないよう気をつけましょう。

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